衆議院議員は立候補制でなかったと言ったら驚かれるだろうか。今から百年前まで、実に三五年にわたりそうであった。出たい人ではなく出したい人に支持が集まり、議席が得られる。実に理想をきわめた代表制の像が描かれていた。 現実は異なる。
1955年に結党した自民党は、長らく戦後の日本政治の中枢にあった。結党時から自らを「国民政党」だと位置づけ、12日の党大会で公表した新ビジョンにも「国民政党」を掲げた。なぜ政権党でいられたのか。国民政党とは何なのか。戦後の思想史や、社会 ...