ビルマでは昭和19年7月に、補給が全く不十分な状態で英領インド北東部の攻略を目指した「インパール作戦」が失敗・中止となった。その後英印軍を中心とする連合国軍はビルマの占領域を拡大し、昭和20年5月2日に首都ラングーン(現:ヤンゴン)を奪還している。
未曾有の戦争の「舞台裏」には、銀行員(バンカー)たちの奮闘があった。注目の新刊『太平洋戦争と銀行』では、植民地経営から戦費調達、戦争の後始末まで、お金から「戦争のからくり」を解き明かす。
スウェーデンにいた岡本季正公使は、本国からの指令もあり和平工作の動きを止めていた。駐在武官の小野寺信少将も、梅津参謀総長からスウェーデンでの和平工作停止を命じる電報を受け取った。
いかにして緊縮政策は資本最優先の秩序維持装置となったか──。第1次世界大戦後のイギリスとイタリアを舞台に描かれた衝撃の一冊だ。緊縮政策は経済学者や官僚集団によって制度化された。価値中立という経済学の論理の下、成長の源泉とされる資本蓄積が優先され、労働 ...
戦後の経済政策に関わった経済学者には、戦時中にも政府や陸海軍の経済調査に関わった経験を持つ人物も多かった。経済学者は戦時中にどのような経験をし、それが戦後の経済政策そして日本経済にどのような影響を与えたのだろうか。 戦後の経済政策で ...
鶴岡路人さんの二つの著作『はじめての戦争と平和』(ちくまプリマー新書)および『模索するNATOーー米欧同盟の実像』(千倉書房)が、2025年度の第47回「サントリー学芸賞(政治・経済部門)」を受賞しました。この知らせを受けて、同じく ...
70年代のインフレ時代にも賃金は高騰したが、これも緊縮によって秩序を回復させたのが英サッチャーと米レーガンである。彼らの先駆者がチリの独裁者ピノチェトで、彼の独裁政治は公共サービスの支出をカットし、国営企業の民営化を推し進めた。この政策を「シカゴ・ボ ...
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は4日夜、2日間のインド訪問のためニューデリーに到着し、ナレンドラ・モディ首相からハグを受けた。両国は年次首脳会議で、複数の協定に署名する見込みだ。両国はなぜお互いを必要としているのか。
金が世界で「二面性」を見せている。戦争や物価不安のなか、投資家にとっては安全資産としての存在感を高める一方、ロシアにとっては西側制裁を回避して戦争を続けるための「生存資金」となっている。
世界中で繰り広げられているあらゆる戦争の中で、もう一つの戦いが行われている——それは、紛争を乗り切り、この複雑な地政学的世界で単に生き残るだけでなく、繁栄できるリーダーシップ人材を獲得するための戦いだ。これはグローバル企業が傍観できる戦いで ...