「日本人は無宗教だ」とよく言われる。東京大宗教学研究室の藤原 聖子 ( さとこ ) 教授(比較宗教学)と大学院生らは、そうした説の歴史を授業の課題として調べた。発見したのは、幕末維新期に現れ、様々に意味合いを変えつつ続いてきたことだった。
現代の日本では「自分は無宗教だ」と言う人が多いようですが、江戸時代には寺請け制度によって寺院の檀家になることを義務付けられた歴史もあって、国民の多くが仏教徒であるといえるのかも知れません。しかし仏教の教えをどこまで知って実践して ...
ロシアとウクライナの対立を複雑化させるウクライナ内の宗教間対立 ウクライナ戦争も、宗教対立の要素も多分に含んでいる。ウクライナとロシアの国教は同じキリスト教のグループ、正教会同士である。正教会は1国に1つの教団を置くことを原則にして ...
ウソと誤解に満ちた「通説」を正す、作家の井沢元彦氏による週刊ポスト連載『逆説の日本史』。今回は近現代編第十六話「大日本帝国の理想と苦悩」、「大正デモクラシーの確立と展開その8」をお届けする(第1473… ...
横綱、親方として、相撲を通じて日本文化や神事に長らく関わってきた貴乃花。自身が体験したことや、本を読んで学んだこと、そして、心に残った“ニッポンの魅力”を、歴史の話も交えながら伝えていく。
古墳はなぜ造られたのか?巨大化した理由は?講談社現代新書の新刊『古墳時代の歴史』では、古墳が現れてから古墳時代が終わるまでが編年体で描かれ、そうした謎が明かされている。
「昭和100年」となる今年は、ちょっとした昭和ブームが起きた年だった。実は今から57年前の1968年は「明治100年」に当たる年で、そのときも政府主導の「明治百年祭」が行われるなど、いろいろ「明治」が注目されたようだ。このほど刊行される『清張が聞く!
ガンディーの重要な資質は、「あらゆる人を包み込む包摂性」です。これは、異なる宗教や階級、性別、地域といった背景を超えて、誰もが平等に参加できる場をつくる力を指します。 たとえば、インド独立後にヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立が激化するなか、ガンディーはどちらか一方にくみすることなく、両者の平和的共存を最後まで訴え続けました。
列島誕生以来、地震・噴火・津波などの自然災害の脅威に絶え間なくさらされてきた災害大国・日本。いくつもの巨大災害が、日本史上にその名を残してきた。平安時代を揺るがした「貞観の大津波」、近世では「宝永の富士山噴火」や「安政南海地震」、近現代では「関東大震災」や「阪神淡路大震災」、そして「東日本大震災」……。歴史を大きく塗り替えた自然災害はなぜ発生し、日本にどのような影響を与えてきたのか。浮かび上がる「 ...