東筑が9年ぶりに夏の 甲子園 切符を手にした。指名打者で3番を打ち、投げては最速147キロの速球に4種類の変化球を操る、深町光生がチームを引っ張った。
「(古賀を)見殺しにはできなかった」とは、十一回1死満塁で打席に立った平野博裕(3年)だ。左前適時打で勝ち越すと、さらに4番・川鍋伶恩(3年)に3ランが飛び出すなど、エースに5点をプレゼント。一気に勝利を引き寄せた。
奈良大付の川端壱心(2年)は初回、先頭打者に四球を与えた。それでも続く2人を三振に打ち取ると両手でガッツポーズし、雄たけびを上げた。「うれしすぎて記憶がない」。その勢いのまま、無失点で完投した。
8―7で迎えた八回表2死二塁、霞ケ浦の打席には7番打者の菊地勇一(3年)。「稲山(幸汰投手)が頑張って投げてくれたので、自分が打って稲山を少しでも楽にしたい」。
佐野日大は全4試合、無失点の快進撃を続けている。準決勝では、エースの右腕・鈴木有(3年)が 作新学院 打線を115球で完封した。さらに左腕の沖崎翼(2年)らほかの投手を温存できたことも、暑い中での大会ではかなりのプラス材料といえる。
昨秋から春にかけて思うように結果が出なくなったが、茨城大会に入り「明るく笑ってマウンドに立てるようになった」(高橋監督)。稲山に復調の理由を尋ねると、「ピンチでも野球を楽しんでやろうと思うようになった。それ以外ありません」と言い切った。
今夏の千葉大会も大詰め。敗れて最後となった試合の後、監督ら指導者は、苦楽をともにしてきた部員たちに何を伝えるのか。「ラストミーティング」での言葉をまとめてお伝えします。
投手不足の関西で、昨秋から速球を武器に投打の要として活躍してきた。今大会では2回戦で先発したが、終盤に同点に追いつかれ、永渕投手にマウンドを譲った。以降は登板機会がなかったが、4番打者としてチームが掲げる「打ち勝つ野球」に大きく貢献してきた。
七回表、畝傍は7点差をつけられ、追い詰められた。日比克(3年)は強気の姿勢を崩さなかった。3日前の準々決勝では生駒に逆転サヨナラ勝ち。自身も同点スクイズを決めていたからだ。
「声と元気だけは誰にも負けない」と自負するチームのムードメーカーで、「熱くなりすぎて落ち着けとよく言われる」と笑う。決勝の相手は、プロ注目のエースを擁する奈良大付だ。「どの投手が来ても自分のスイングをするだけ。相手を圧倒して勝ちたい」と意気込んだ。
常葉大菊川が最後に夏の甲子園に出場したのは2018年。8年ぶりの聖地を目指すうえで、最大の「壁」と考えてきたのが、決勝で相まみえる聖隷クリストファーのエース高部陸投手(3年)だ。