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【賀茂祭(葵祭)——春の都に“御神気”を迎える。】下鴨神社と上賀茂神社の例祭「賀茂祭(通称:葵祭)」は京都三大祭の一つですが、その本質は“行列を観る日”ではなく、“都をあげて祈りをつなぐこと”にあります。人も街も、森も川も、祭りの舞台ではなく——祈りの器となる季節です。「葵祭」と呼ばれる所以は、勅使や斎王代をはじめ、行列の装束や牛車にまで葵(ふたば葵)と桂を飾り、賀茂の神々に若葉のしるしを捧げるところにあります。社紋の双葉葵もまた、この祭りとともに都へ息づいてきました。その起源は『賀茂旧記』に、太古、御祭神が神山に御光臨される際、神託により葵を飾り、馬を走らせ、神迎えの祭りを行ったことに始まる——と伝えられます。さらに約1500年前、欽明天皇の御代。風雨が続き五穀が実らなかった折、卜部伊吉若日子が占い、賀茂大神の祟りと知れたため、旧暦四月の中酉の日に祭礼を行い、馬には鈴を掛け、人は猪頭をかぶって駆競をしたところ、風雨が鎮まり国が安泰になった——。「祭り」とは、暮らしを立て直し、国の平安を願うための“社会の儀”でもありました。弘仁10年(819)には国家の重要な恒例祭祀として位置づけられ
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【賀茂祭(葵祭)——春の都に“御神気”を迎える。】下鴨神社と上賀茂神 …
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