「私、先輩の2番目になりたいです」水族館で私は、ふたつ上の先輩に告白をした_ 「なに言ってんの?」先輩は笑いながら、水槽を見上げた_ 「私わかってます、先輩にはいちばんがいること」 私は、ガラス越しに先輩と目を合わせた_ 「彼女さん、半年前に亡くなってますよね」 先輩の目が、微かに泳いだ_ 「心臓の病気で亡くなったこと、私聞きました」 うつむく先輩のおでこに、クラゲが心配そうに近づいて来た_ 「だから私、先輩の2番目でもいいんです、ただもっと、いろんなとこに出かけたくて」 私は、服のそでから指を出した_ 「先輩の私服姿、もっと見たいし、水族館以外にも、映画館とか行きたいし、文化祭だって一緒に回りたい、放課後は、ファミレスで勉強とか教えてもらいたいです」 私は、服のそでを強く握りしめた_ 先輩の顔が、ガラス越しにゆっくりと左右に揺れた_ 「俺は、なにもしてやれないよ」 「私だってまだ、先輩にはなにもしてあげれてないです」 水槽のあぶくが、ガラスの奥で静かに弾けた_ 「俺、気づいてるよ」先輩が、私の右ほほを見つめた_ 「ほんとは最寄り駅違うのに、同じ駅で降りてること、俺を見送ったあと、1時
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「私、先輩の2番目になりたいです」水族館で私は、ふたつ上の先輩に告白をした_ 「なに言ってんの?」先輩は笑いながら、水槽を見上げた_ 「私わかってます、先輩にはいちばんがいること」 私は、ガラス越しに先輩と目を合わせた_ 「彼女さん、半年前に亡くなってますよね」 先輩の目が、微かに泳いだ_ 「心臓の病気で亡くなったこと、私聞きました」 うつむく先輩のおでこに、クラゲが心配そうに近づいて来た_ 「だから私、先輩の2番目でもいいんです、ただもっと、いろんなとこに出かけたくて」 私は、服のそでから指を出した_ 「先輩の私服姿、もっと見たいし、水族館以外にも、映画館とか行きたいし、文化祭だって一緒に回りたい、放課後は、ファミレスで勉強とか教えてもらいたいです」 私は、服のそでを強く握りしめた_ 先輩の顔が、ガラス越しにゆっくりと左右に揺れた_ 「俺は、なにもしてやれないよ」 「私だってまだ、先輩にはなにもしてあげれてないです」 水槽のあぶくが、ガラスの奥で静かに弾けた_ 「俺、気づいてるよ」先輩が、私の右ほほを見つめた_ 「ほんとは最寄り駅違うのに、同じ駅で降りてること、俺を見送ったあと、1時
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視聴回数: 2.5万 回1 か月前
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